ハンドメイド作品の価格設定に必要な5つのポイント
ハンドメイドイベントに出店したり、ネット販売したことがある人は自分の作品に値段をつけたことがあると思います。
その時に何を基準に自分の作品に値段をつけましたか?
自分で作った作品に値段をつけるのって、実はとても難しいんです。
私ははじめてハンドメイドイベントに参加した時に、どうやって値段を決めたらいいのか全然わからなかったんです。
だからインターネットを使って、いろいろ調べてみました。
だけどいくら調べても、具体的な値段の付け方をみつけることができませんでした。
結局その時は、同じハンドメイドをやっている人の値段を参考にして、自分の作品に値段をつけました。
その作品を作るのに3時間かかるものだったのに、当時は1つ500円という値段をつけて販売していました。
実はビビって高い値段を付けられなかったというのもあります。
その作品がこちら
彫紙アートという技法で作ったLサイズのセキセイインコ。
彫紙アートというのは色の数だけ紙を重ねて、アートナイフというカッターナイフ1本で紙を切っていく技法のことです。
参考にした人の価格設定がちゃんとしていればいいのですが、参考にした人がその作品の価値よりも安く値段をつけている場合があります。
そうするとその値段を参考にしているので、自分の作品も実際の価値より安く値段をつけてしまうことになります。
この作品の価値というのが難しいところなんです。
実際にハンドメイドイベントなどでは材料費と同じ値段で販売している人もいました。
実費として目に見えるお金は材料費だけかもしれませんが、作品を作るということは、そこにデザインや試作・制作時間がかかっています。
そういった目に見えないデザイン費や試作・制作費も価格に含めてあげなくては、ハンドメイド作家として活動していくことができなくなってしまいます。
何を基準に値段をつけたらいいのかわからないから、安く値段をつけてしまうんですよね。
わたしはハンドメイド作品の値段を決めるのに、この4つのポイントを押さえておけばいいと思っています。
1:材料費
2:材料を買いに行く交通費
(ネット仕入れの場合は送料など)
3:試作材料費
4:自分の時給
*デザイン考案時間
*実際の制作時間
5:技術習得費用
(その技術を学ぶのに費やした時間や受講料など)
1~3までは目に見える費用なのでわかりやすいと思いますが、【4:自分の時給】と【5:技術習得費用】については自分で決めなくてはなりません。
自分の時給についてはパートやアルバイトをイメージしていただければ、わかりやすいかと思います。
2017年10月1日から、東京都最低賃金は時給958円に引き上げられました。
時給958円って高いと思いますか?
それとも安いと思いますか?
一般的なパートやアルバイトと同じ位の時給に設定するのか、それとも自分の時給はもっと高く設定するのか。
とても難しいと思いますが、これからハンドメイド作家として活動していくのなら、しっかりと考えてほしいところです。
技術習得費用については、どうやってその技術を習得したのかによって違ってきます。
もし、どこかにその技術を学びに行ったのであれば、学ぶためにかかった費用。
(受講料などがこれに当てはまります。)
もし、本を買って学んだとしたら、その本の購入費用。
もちろんその技術を習得するのに費やした時間も時給換算して費用に加えてくださいね。
こうやって考えてみるとハンドメイド作品の価格設定は、人によって違うことがよくわかります。
誰かの価格を参考にすることもいいのですが、最後は自分でちゃんと考えて決めていきたいですね。
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