パクリの向こう側はどんな世界なんだろう
パクリって知ってますか?
誰かが作っている作品を盗作することです。
これだけハンドメイド作品があふれる中、誰かが作った作品に似てしまうことは仕方がないかもしれません。
ですが、誰かが作った作品を真似して、さも自分がオリジナル作品のように公開することはパクリになると思います。
実はわたし、作品をパクりたくなくて、今、技術を習いに行っているハンドメイドがあります。
それはオフフープ®立体刺繍です。
お気づきの方もいるかも知れませんが【®】マークがついているので、登録商標されている技術になります。
”登録商標”とは、商標登録されている商標をいう(商標法第2条第2項)。
商標登録されると商標権が与えられ、その登録商標を指定商品又は指定サービスに独占的に使うことができる(商標法第25条)。登録商標と全く同じものを他社が真似ればもちろん、登録商標と似た商標(類似商標)を真似ても商標権侵害として、他社の使用を法的に禁止できる。
Weblio辞書「登録商標」より抜粋
このオフフープ®立体刺繍の技術を身に着けたくて、レシピ本を買いました。
そうしたら、この本の一番後ろにこのように書いてありました。
【日本フェルタート協会に無断でレシピや技法を公開、商用利用することは固くお断りいたします。】
*オフフープ®立体刺繍は日本フェルタート協会の登録商標です。
この文言を見て自己流でやるのではなく、ちゃんと技術を習得しに行こうと決めました。
自己流でやってしまったら、このオフフープ®立体刺繍をパクったことになるからです。
いくら自分で本を見てできるかもしれないからといっても、パクるのだけは嫌だったんです。
法的にいけないことだし、作品を作るたびに罪悪感を覚えてしまうはず。
罪悪感を覚えながら作品を作ったって、絶対楽しくないです。
今までに作品をパクってばかりの人は、きっとハンドメイドを長く続けていないと思います。
そういう人は、作品をパクっているオリジナルの人に「いつかばれるんじゃないか」と気になって仕方がないんじゃないかな。
それってかなりのストレスだと思います。
なんで他の人の作品をパクるのかなぁって考えてみました。
きっとその人は自分で作品を生み出す能力がなんだろうな。
だから誰かの作品をパクることしかできなくなってしまう。
自分で作品を作る楽しさを知らないなんて、なんてかわいそうなんだろう。
パクりながら作品を作っていて楽しいのかな。
わたしだったら、そんなことしたくないですね。
だからわたしは、パクリの向こう側にある世界なんて見たくもありません。
作品をパクる人は勝手にパクればいいと思っています。
だって、あくまでもそれはパクリであって、オリジナルを超えることはできないから。
最初は真似からはじまっても、そこに自分のこだわりやオリジナリティが加われば、それはパクリではなくなります。
ただし、登録商標されているものは別です。
登録商標されているものは法的に守られている技術なので、自分のものにしたい時には、ちゃんと学びに行ってくださいね。