刺繍をずっと続けてる理由を考えてみた

初めて刺繍したのは7歳の時です。

刺繍との出会い、というよりは刺繍糸との出会いを鮮烈に覚えています。

 

 

小学校2年生の頃、7歳の時ですね。自宅から徒歩5分くらいのところに小さな手芸店がオープンしたんです。

その手芸店はガラスの引き戸だったので、前を通るたびにお店の中を外からのぞき込んでいました。

店内は明るくて、いろんな色のものがたくさんあって「いつかお店の中に入ってみたいな」と思っていました。

 

 

その年の夏休みに「自由課題の材料を買いたい」と言って、母にその手芸店へ連れて行ってもらいました。

その時に初めて刺繍糸なるものを目にしたんです。

刺繍糸は100色以上はあったと思います。こんなにたくさんの色を見たのは生まれて初めてでした。

それはもう衝撃的でした。

それと同時に、なんでこんなにたくさんの色があるんだろう?これはなにに使うんだろう?って、頭の中が「?」でいっぱいになりました。

他のものには目もくれず、ずっと刺繍糸の棚を見てましたね。

 

 

そのお店では、ピンク色の刺繍糸を濃淡合わせて3色と黄色いフエルトを買ってもらいました。

そして、黄色いフエルトにピンク色のグラデーションになるようにぐるぐるとチェーンステッチしたんですよね。

この時、自分は天才なんじゃないかと思いました「なんて素敵なものを作っちゃったんだろう!」って。

でも、なんでチェーンステッチができたのかは覚えていないんですよね。たぶん、母に教えてもらったんだと思うのですが。

 

 

7歳の頃のことをよく覚えてるでしょ?

それくらい強烈な出来事だったんですよね、刺繍糸との出会いは。

しかも、6年前に実家の片付けに行った時に、この黄色いフエルトに刺繍したものが出てきたんですよ。

とておけばよかったなと、今では後悔しています。その時に処分しちゃったんですよね。

 

 

この時からかれこれ40年以上、途切れることはあったけれどなんやかんやと刺繍を続けています。

子どもの洋服に刺繍したりとか、仕事でワンポイント刺繍したりとか。

それが今や毎日刺繍しない日はない生活を送っています。

人生どうなるのかわからないですよね。

もし、7歳の時に近所に手芸店ができなかったら、その時、刺繍糸に出会っていなければ刺繍をやっていなかったかもしれません。

 

 

結局、なんで刺繍を続けているかといえば、7歳の頃から刺繍糸に魅了されてしまったんだと思います。

もう、この魅力からは逃れられないんでしょうね。

刺繍するのがたのしいとか、刺繍したものを立体に組み立てるのがおもしろいとかが理由かなと思ったんですが、それは2次的なものだって気がつきました。

 

 

今でも手芸店へ行って刺繍糸を見ると、わくわくしてしょうがありません。

他にも布やミシン糸など色数の多いものもありますが、刺繍糸の数百色にはかないません。

やっぱり刺繍糸が一番ときめきます。

そんな刺繍糸に囲まれながら生活している今はとてもしあわせです。

 

 

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