コンクールに応募することは戦うことになるのだろうか?

先日、常になにかと戦っているような人がいるけどなんでなんだろう?というような話をしました。

「水谷さんもいろいろやっているからわかるでしょ?」というようなことを言われたので「コンクールなどには応募したりしていますが…」と答えたのですが、自分は戦っているのだろうか?と考えてしまいました。

 

たしかに「コンクールに挑戦する」という表現をすることもあるので、戦っているのかなぁと思わなくもないのですが自分の感覚としてはちょっと違うんですよね。

 

コンクールはわたしにとっての通過点であり、コンクールに入選したからってそこで終わりではないんです。

コンクールを起爆剤として自分の作品の幅を広げていると言ったらいいのかな。

無理やり自分の創作力の限界をこじ開けるためにコンクールを利用しています。

だから戦っているというよりも修行しているといった方が近いかも。

 

作品を作っていても自分だけでは客観的に作品を見ることができないので、コンクールを通して客観的に作品を見てもらう機会を作っているといってもいいかもしれません。

誰かに評価してもらいたいから作品を作っているわけではないのですが、時には人に見てもらいたい時もあるのです。

 

たぶん、戦うためにコンクールに応募していたとしたらコンクールに入選した時点で勝利したことになって、そこで燃え尽きて終わってしまうと思うんですよね。

そう簡単に入選できるものではないので、すぐには終わらないと思いますが。

 

それに、戦うためにコンクールに応募するとしたら必勝法を探したり入選するための分析などして、どんどんつまらない作品になっていくことでしょう。

だってそこには勝つためのテクニックを追い求めた作品ができあがるだけで、独自の創作性がどんどん失われていってしまうから。

コンクールに入選するテクニックを追い求めた作品なんて誰が作っても同じになっていくでしょ、きっと。

そんな作品なら、わたしが作る必要はありません。

 

なんてことを思いながら、実はただいま修業期間真っ最中。

そう、コンクールにむけての作品を作っています。

9月は丸っと全部コンクール作品の制作にあてようとスケジュールを組んでいたのですが、まぁいろいろ入ってきますね。

それらも全部ひっくるめて修行がんばります。