いったい何枚の花びらを刺繍するんだろう…
ただいま、コンクール出品用の作品を制作しています。
やっと花びら100枚刺繍できたけど、まだまだ足りないのです。
みなさんも知っていると思いますが、1つの花って花びらが1枚じゃないんですよね。
何枚もの花びらが組み合わさって1つの花を構成しています。
今、作っている花の花びらは5枚なので、花びら100枚あっても花は20個しかできないんですよ。
花が20個ってかなりの数だよね?って思ったでしょ?
でも「花は20個しかできない」と書いたのには理由があって、今作っている作品は桜の木なんです。
満開の桜の木を思いうかべてみてください。
1つの桜の木に、いったいいくつの花が咲いていると思いますか?
問いかけてみたわたしも実はよくわかっていません。
だけど、満開の桜の木にはとってもたくさんの花が咲いているということだけはわかります。
少なくとも満開の桜の花が20個だけではないですよね。
おそらく20個の花じゃ、桜の一枝も作れないでしょう。
いったい何枚の花びらを刺繍したら桜の木ができるのでしょう?
きっと恐ろしい数の花びらが必要になる事だけはわかっています。
あとけっこう重要な問題があって、実は作品の完成形態が決まっていないんです。
桜の木を作るということだけは決まっているんですが、どれくらい桜の花を咲かせるのか、枝ぶりはどうするのか、しだれ桜にするのかどうしようか、など。
ひとくちに桜といってもいろんな種類があるんですよね。
花びらのピンク色加減や葉っぱの色も違います。
花びらの刺繍ははじめているので花びらの色は決めましたが、あとは作りながら決めていこうと思っています。
これが最終的に何枚の花びらを刺繍したらいいのかわからない一番の原因です。
ぶっちゃけ、小さな盆栽なら桜の花が20個でも様になるんですよね。
でも、イメージしているのとはちょっと違う。
わたしがイメージしているのは梶井基次郎の「桜の樹の下には」。
「桜の樹の下には屍体が埋まっていゐる!」
ではじまる小説です。
あとは映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」にでてきた桜の木。
どちらの桜も満開に花が咲いているんだと思うんですよね。
そうすると花が20個では到底足りない。
コンクールの作品搬入まで1ヵ月を切っているので、せっせと刺繍していきます。
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