2025年は植物に恋をする
2024年も残すところあと2か月ちょっと。
毎年同じようなことを言っている気もしますが、今年もあっという間に過ぎ去っていこうとしています。
例年、だいたい10月くらいには翌年の方向性を考えるようにしています。
2024年のテーマは「貪欲」なのですが10ヶ月を振り返ってみて、自分なりにかなり貪欲にいろんなことに取り組んでいけたんじゃないかなと思います。
いい感じに作品制作に取り組めているんじゃないかと思う一方で、作品に対する熱量が少なくなってきているんじゃないかと思うようになりました。
自分の感覚的なところが大きいのでなんて言ったらいいのかわからないのですが、作品制作に対する没入感というか、出来上がった作品を見た時の高揚感というか、そういったものが低くなってきているような気がするんですよね。
もしかしたら、自分に対する要求が高くなりすぎているのかもしれないのですが、心の奥底にある何かが納得していないんです。
実は、10月中旬に締め切りだったコンクールに応募するのを辞めました。
作品は出来上がったんですが作品から感じられる熱量が足りないと思ってしまい、徹夜までして仕上げたのに応募しませんでした。
なんか冷めた印象の作品に仕上がってしまったんですよね。
たぶん、昨年の自分だったらこの状態でも仕上がった作品をコンクールに応募していたと思います。
ですが、自分が納得していない作品を応募することが恥ずかしいと思ってしまいました。
なんだか偉そうな感じですよね。
でも、このこだわりを無かったことにしてコンクールに応募してしまうのなら、作品なんて作らない方がいいと思います。
今回コンクールに応募する予定だった作品のなにが足りなかったのかというと、作品に対する熱量なんじゃないかなと思うんです。
作品を作ることに慣れてしまったといってもいいかもしれません。
じゃあ、その熱量を上げるためにはどうしたらいいのか。
そもそも植物が好きで、とても美しいと思っているから植物モチーフの作品を作り続けています。
植物が好きだという気持ちをもっと高めていったら、作品の熱量も高くなってくるかなと思いました。
植物が好きだと思う気持ちをもっと高めるためにはどうしたらいいんだろうと考えてみたんですが、ダイレクトに植物に恋をすればいいんだ!と思ったわけです。
50歳過ぎたおばさんが何を言っているんだ(笑)と思うかもしれませんが、恋する熱量って半端ないですよね?
はるか彼方に置き忘れてきた恋心を思い出して、それを作品で表現できたとしたら、ものすごく熱量の高い作品になると思いませんか?
たぶん、かなり独りよがりな作品になっていくと思います。
そんなとこ見ないよ!っていうような細部にこだわったり、一般的にはあまり知られていないような植物の作品を作ったりするかもしれません。
遠回りをすることになるかもしれませんが、それでも今ここで作品に対する熱量を取り戻していかないと、どんどんつまらない作品ばかりになっていくような気がします。
幸せなことに作りたい植物は山のようにあります。
2025年はその植物1つ1つに恋するように作品を作っていけたらいいなと思っています。
とはいえ、2024年はまだ2か月ちょっと残っているので、最後まで貪欲に進んでいきますよ。