貪欲から失速した2024年まとメモリー

2024年はどんな年だったのか1年間を振り返る【まとメモリー】。
今年は「貪欲」をテーマに1年間過ごしてきました。

今まで1番多く8回もギャラリーの公募グループ展や展示会に出展し、新たな「仮面」というジャンルにも挑戦しました。

他にも体作りのために始めた太極拳に対する意識が変わったり、時間の使い方についても今年前半と後半では全然違ってきています。

そして、なによりも大きな出来事としては母が亡くなったことですね。
このことによって考え方も大きく変わりました。

毎年そうなのですが、相変わらず美味しいものも食べに行っています。
美味しいものは自分の原動力の1つ。
いつも一緒にご飯を食べてくれる友人たちに感謝です。

それでは1年間を月ごとに振り返ってみましょう。

1月:立体刺繍動画講座の制作開始

2023年にハンドメイド動画講座サイトFANTISITにお声がけいただいた、立体刺繍動画講座の制作を開始しました。

以前、刺繍動画講座制作のお手伝いをしたことがあるので、段取りなどはわかっていたのですが、いざ作りはじめてみると準備することが多すぎてなかなか動画撮影まで行きつきませんでした。

白いバラを1輪作る立体刺繍講座を制作しました。

1月は東京の矢口渡にある石黒商店にて馬刺し。
九州料理のお店なので、料理はもちろんのことお酒も九州のものがいろいろあって、とても美味しくたくさん飲みましたね。

毎年恒例、初詣は川崎大師。
良くなりたい所にお線香の煙を当てるとご利益があると、子どもの頃から言われていました。
子どもの頃から初詣は川崎大師だったのです。

歩き疲れて休憩したカフェのレモンムース。
レモンの皮がお皿になっていて、とてもフレッシュな酸味が疲れた体に染み渡るさっぱりムースでした。

2月:念願の針供養へ

1月に引き続き、立体刺繍動画講座の制作。
講座は白いバラなのですが、カラーアレンジサンプルをいくつか作りました。
バラはいろんな色があるので、どんな色で作っても可愛らしいんですよね。
カラーサンプルとして作ったのは赤、ピンク、黄色、オレンジ。
個人的にはベージュや紫などのニュアンスカラーのバラが好きなのですが、講座ということでわかりやすい色にしました。

2月8日は針供養の日。
かなり前から針供養というものがあるということは知っていたのですが、実際に訪れたのは初めてでした。
ずっと針供養に行ってみたいと思っていたんですよね。
学生時代からの折れ針を納めてきました。
写真にもありますが、お豆腐に針を刺して供養するんです。

行きがけに気になっていた甘味処で粟ぜんざいをいただきました。
この日は寒かったのですが、粟ぜんざいがほんのりあったかくて美味しかった。
桜茶とセットになっていて春を先取りした気分になりました。

東京お茶の水にある懐石料理 一会。
とてもていねいにお料理が作られていて、ひとつひとつしっかりとした味わいでした。
栽培過程で間引かれてしまう小さな小松菜を根っこまで使ったお椀は、根っこマニアとしてはたまらない一品でした。

3月:徹夜して作った月下美人

gallery hydrangea3月企画公募展『月夜の鳥』に出展した月下美人。
作品をモチーフにした短歌を添えてみました。
作品に短歌を添えるのをやってみたかったんですよね。

月下美人は花びらも多く、電車の移動中や徹夜までして制作してたんですが、電車で刺繍していた時に一緒にいた友人に激写されたりしました。
ちゃんと一緒にいた友人に「今、刺繍してもいい?」って聞いてから刺繍してますよ。
電車内で刺繍していたのは一番小さな花びらパーツなんですが、それでも大きいでしょ?

AJCクリエイターズコンテスト2024の1次審査に通り、東京都美術館で作品を展示しました。
出展した作品は2023年に作成した「金色のバラと骨」。
東京都美術館で行われた2次審査の結果は入選でした。

盆栽とか苔玉とかに興味があり、立体刺繍で作れないものかと思って、突発的に作ってみた作品。
苔の部分も刺繍糸を貼り付けて作っています。
けっこう苔っぽく見えるでしょ?

千葉県にある焼き鳥屋さん眞眞で行われた友人の誕生日会。
焼き鳥屋さんなのに焼き鳥以外のメニューをたくさんいただきました。
そしてここのお店は国産ワインの種類が多くて、ついつい飲みすぎてしまうんだけど、ここが千葉県だということを忘れてはいけないのです。
帰宅するのにけっこう時間がかかるけれど、それでも行きたくなるくらい美味しいお店。

4月:50歳になりました

gallery hydrangea4月企画公募展『Silent Sience』。
「共生」がテーマの作品を作ったんですが、いかがですか?
今までとだいぶ雰囲気の違う作品だと思います。
人形に植物を共生させた作品なのですが、かなりチャレンジな作風となりました。
この作品には着生蘭に巻き付かれた子の独り言を連載形式で添えました。

以前から考えていた平面刺繍と立体刺繍のコラボレーション。
まず、立体刺繍を作ってから写真を撮り、平面刺繍の図案を起こしました。
誕生日当日にNOTEというブログサイトで無料図案とともに作り方を公開しました。
50歳の記念的な感じですね。

東京の八雲はし元。隠れ家のお店で住所、電話番号非公開のお店。
花山椒鍋が食べたくて、友人とあれやこれやと手をつくしてなんとか連絡を取ることができました。
桜餅のお椀は甘いのかと思いきや、塩気のお味で視覚と味覚のアンバランスな感じがおもしろい一品。
花山椒は旬の時期が短く、なかなか食べることができない素材とのこと。
山椒のさわやかさが口の中に広がって美味しかった。

東京神楽坂にあるNose to Tail (ノーズ トゥ テール)。
牛のいろんな部位をたのしめるコースのみのお店です。
炭の中に直接お肉を入れちゃったときには驚きましたが、いい塩梅に美味しく焼けていました。

50歳になったということで、5年ぶりにプロフィール写真を変えました。
だいぶ髪も長くなってきたのでね。
三つ編みスタイルが一番好きなので、しばらくはずっとこのヘアスタイルかなと思っていたのですが、この記事を書いている2024年12月現在はボブスタイルになっています。
夏に髪を切ってしまったんですよね……。

5月:作品に言葉を添えるマイブーム

gallery hydrangea5月企画公募展『廃社の妖狐』、テーマは「妖怪」。
一目惚れ妖怪「アネモン」という恋する女の子を作りました。
アネモンが人間に一目ぼれして、一緒に生活するまでのお話しも作品に添えました。
この作品にまつわる物語を絵本のように仕立てられたら、おもしろいなぁと思ったんですよね。
振り返ってみると、2024年は作品に言葉をつけるというのがマイブームだったみたいですね。

平面刺繍と立体刺繍のコラボレーション第2弾。
わが家で水耕栽培している根っこ付きアイビーをモチーフにしました。
今年の猛暑でこのアイビーは枯れてしまったんですよね、けっこう長く育てていたので残念です。

築地魚河岸 浜焼きBBQテラスでバーベキュー。
食材を築地場外で購入して屋上テラスですぐにバーベキューができる施設。
下の階には酒屋もあり、日本酒飲み比べセットなるものが!
バーベキューでたくさん食べて、たくさん飲んだはずなのに、この後、築地のすし屋に行くという暴挙に出ました。

鎌倉に詳しい友人と着物で散策。
連れて行っていただいたカフェのだし巻き卵定食、美味しかった!
ちょっと格が高すぎるかなと思ったんだけど、少し前に義母に送ってもらった総絞りの着物を着ました。
なかなか格の高い着物は着ることができないので、あまり気にしないで着ちゃおうかなと思ってね。
そうしないと箪笥の肥やしになってもったいないでしょ。

6月:素朴さを表現したくて

gallery hydrangea6月企画公募展『花に囁く物語 Ep.4』、テーマは「花」。
グレーを基調とした薄暗いギャラリーに、ひっそりとたんぽぽを咲かせてみたいと思って作った作品。
手のひらサイズの小さな作品ですが、ギャラリーに訪れた方が購入してくださいました。

苔玉に引き続き、ずっと作ってみたいと思っていた盆栽作品。
この桜の盆栽ですが、こちらは今年の初めに虹の橋を渡っていった黒パグちゃんへの贈り物として作りました。
飼い主さんに渡した時、ビールと共に撮った写真です。

ギャラリー国立『国立植物園2024』。
こちらは3月に作った苔玉作品と過去作品を展示。
過去作品を平面刺繍にしたものもミニ額として出展しました。

2枚目の写真は立体刺繍作品を基にして作った平面刺繍作品と図案の比較写真。
全部並べてみるとおもしろいでしょ。

苔玉作品を小さな女の子が気に入って購入してくれました。
その時は在廊していなかったんですが、一目惚れしてお母さんにおねだりしてくれたそうです。

2日間在廊しました。

シェラトン都ホテル東京のテラスバーベキュー。
緑たくさんのテラスでいただくおしゃれなバーベキュー。
すぐそこはかなり交通量の多い道路なんですが、全然そんなことを感じさせないくらい、風が心地よくゆっくり過ごせました。

7月:がんばった在廊祭り

6月末から開催していた『幡ヶ谷きものweek』。
東京都幡ヶ谷にあるアウルセカンドフロアというギャラリーbarで開催していたんですが、お店は17時から26時オープンなので、在廊も夜。
さすがに21時には帰宅しましたが、ギャラリートークも含めて6日間の在廊はがんばったよね。
今までとは違うタイプの方に作品を見ていただき、たくさん購入していただきました。

7月は2024年で一番着物を着た月だったかも。

どうしても七夕飾りを立体刺繍で作りたくて作った作品。
笹飾りは短冊だけになってしまったけれど、もっといろんな飾りも作りたかった。
笹の葉をもう少し大きくして茂らせた方がいいかなとか思うことはあるけれど、7月7日の七夕に間に合ったので良しとします。
この笹飾りの作品も型紙と作り方をNOTEで公開しました。

平面刺繍と立体刺繍のコラボレーション第3弾。
根っこ付きのパンジーをモチーフに作りましたが、パンジーにしては花びらが小さいし、ビオラというにはぽってりしているしと、なんだかどっちつかずなデザインになってしまった。

築地のお寿司屋さんリベンジ、築地神楽寿司本店。
5月の築地バーベキュー後に行ったお寿司屋さん。
前回はバーベキューでお腹いっぱいの状態だったので、ちゃんとお寿司を食べたいよねってことでリベンジしました。
新子(しんこ)のお寿司美味しかった!まだ小さいので1貫握るのに3枚分の新子(しんこ)が必要なんですって。
まさに旬の味。

8月:仮面との出会い

7年間続いている人気のイベント『第7回幡ヶ谷仮面展』に出展しました。
このイベントは7月に参加した『幡ヶ谷きものweek』でご一緒した方が、『幡ヶ谷仮面展』の主宰者ということでお願いして参加させていただきました。
イベントまで1ヵ月ほどしかなかったのに快く参加を承諾してくれてありがとうございました。

仮面を作るというのはとてもおもしろい経験になりました。
仮面って被るものなので自分を隠すかと思いきや、仮面を被ることで自分の内面がにじみ出てくるような感じがするんですよね。

オレンジ色のバラで作った仮面を被っている写真をプロフィール写真にしようかなと考えたくらい気に入っています。
次に作る名刺の写真はこれにしようかな。

オーダーいただいたパンジーのブローチ。
アイボリーメインの希望だったのですが、差し色に迷って2つ作りました。
そんなに意識したことがなかったけれど、同じ形のものを作るのは得意なんですね、きっと。
並べてみるとほぼ一緒の形ですもんね。

9月:美味しいもののためならどこまでも

9月はブローチのオーダー制作が続きました。
以前作ったことがある金色のパンジーとぶどうのブローチ。
1センチくらいの球体を立体刺繍でどうやって表現しようかなと悩んだんですが、きれいな形に仕上がりました。

千葉県にある焼肉 頂。
自分で火にくべて焼き加減を調節できるユッケや、和牛のタン食べ比べが美味しかった。
千葉まで焼肉食べに行くの⁉って驚かれることがあるんだけど、横浜から千葉って総武線を使うとそんなに遠くないんですよね。

10月:なぜ呑んべチームなのか謎

今年メインの公募展に向けて、しだれ桜を制作していましたが仕上がりがいまいちだったので、応募しませんでした。
連日3時間睡眠だったり、最後には徹夜もしたんですがダメですね。
やはり納得できないものは出せないです。

6月のgallery hydrangea6月企画公募展『花に囁く物語 Ep.4』に出展した根っこ付きたんぽぽを平面刺繍にした作品。
展示会で立体刺繍作品は購入されてしまっていたので、コラボ写真は撮れませんでした。

今年2度目の東京神楽坂にあるNose to Tail (ノーズ トゥ テール)。
4月にも行ったお店です。
コース内容はほぼ同じなんですが、やっぱり美味しいね。
今回は呑んべチームとノンアルチームで席が分けられていて、わたしは呑んべチームでした。おかしいな。

11月:気が抜けてしまいました

11月18日に母が亡くなりました。
母が亡くなる1週間前から、入居していた介護施設に泊まりこませていただき、母の最期を看取ることができました。
この1週間はだんだん呼吸が弱くなっていく母を見守りながら、試作用の刺繍をしていたんですがいろんなことを考えてしまいました。

母が亡くなってからしばらく作品制作に気持ちが動かなくなってしまい、この記事を書いている12月になってもまだ、この時の試作品は出来上がっていないのです。

肉体的・精神的に疲れてしまったので、近くにある温泉に入れる銭湯にセルフ湯治に通ったりしていました。
睡眠がうまく取れなくなってしまったので、とにかく体を疲れさせて夜眠れるようにしようと思い、太極拳のレッスンにできるだけ通ったりもしました。

2ヵ月前からお誘いいただいていた、毎年参加しているポン酢の会。
母が亡くなってすぐだったのでどうしようかなと思ったのですが、発酵リコさんのお料理をいただきたくて参加することにしました。

母の看取りで介護施設に泊まった時、1週間コンビニおにぎり生活だったので、身体にやさしい料理の数々に「食って本当に大事だな」としみじみと思いました。
この日も、銭湯の温泉につかってから行ったので身体を労わる1日となりました。

12月:ゆっくり回復

毎年恒例、焼肉忘年会、東京丸の内トラジ。
こちらも2か月前から決まっていたスケジュール。
もう安定の美味しさ。
久しぶりにお酒もたくさんいただきました。

高校生の頃から着ている母の着物。
とうとう形見となってしまいました。
母が亡くなってからしばらく着物を着る気持ちになれず、やっと着ることができた着物。
もう大丈夫かな。

2024年前半はすごい勢いで作品を作り続け、後半というか秋以降はまったく作品を作らないという極端な1年となりました。

母を亡くすというのは、これほど大きな影響を及ぼすのかと自分でも驚きました。
おそらく、表面的にはなんの変りもなく飄々としていると思います。
ですが、内面というか考え方というか、やはり変わってきているなと感じますね。

それが、これから先どういう風に表れていくのかわかりませんが、来年2025年以降も立体刺繍作品は作り続けていきます。。

あと、2024年は太極拳に対する意識が変わりました。
なんか刺繍と似ているんですよね、基本をおろそかにするときれいに仕上がらないところとか。
もっと体も作っていきたいなと思っているので、絶賛減量中です。
といいながら、いろいろと食べていますが……。

ここまで2024年を振り返ってきました。
とても長い記事なのに、最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025年もよろしくお願いいたします。