実はいろんな作品を作ってたんだね2020年まとメモリー

2020年はどんな年だったのか1年間を振り返る【まとメモリー】。
まぁ、今年は新型コロナウイルスに振り回された年でしたよね。
そんな中、仕事は一気にオンライン化し、おかげさまで自宅にいながらお仕事させていただきました。

会社員の夫もテレワークが中心となり、ほぼ在宅勤務に。
音楽大学3年生の息子も、ほとんどがオンライン授業。
後半、演奏系の授業はリアル授業に戻ったけど、年に数回あった演奏会も今年は2回だけ。

そして、1番影響を受けたのが、今年3月に高校を卒業した娘。
卒業式は短縮で行われ、入学式は2ヶ月延期。
なんにもできない在宅自粛の2ヶ月間を過ごしました。

今年は全然作品を作っていないなぁと思ってたんだけど、写真を見返してみたらけっこういろんな作品を作っていました。
それでは作品制作に焦点を当てながら、1年間を月ごとに振り返ってみましょう。

1月:糸×レジン

1月はレジンで立体の花を作れないかと試行錯誤していましたね。
ただ、レジンで作るだけでは飽き足らず、糸をレジンに埋め込んだりしていました。
糸をレジンに埋め込んだ花びらは、繊細で美しいんだけど、なんせ作る手間がかかる、かかる。
ものすごい時間がかかるんですよね。
まだこの時は、販売することをメインに考えていたので【制作に時間がかかるのは問題だなぁ】と思っていました。

糸をレジンに埋め込んだ花びら

糸の細さが繊細で、技法としてはとても気に入ってます。

糸×レジンの花を組み立てたもの

中央にレジンで作ったビジューを配して、立体に。
透明感がとてもきれいな作品。

糸×レジンの水仙

黄色い筒状の花びらを作ることに成功。
オリジナルの型を作って、同じデザインのものを複数作ることができるようになりました。

着色レジンの水仙

オリジナルの型で、レジンだけで作った水仙。

2月:オーダー雛人形

昨年、オーダーいただいた顔のない雛人形。
3月にこの雛人形を用いた風水的なおまじないがあるとのことで、たくさんオーダーしていただきました。

雛人形たくさん

たくさん並べると可愛いでしょ。

 

いただいた写真

オーダーしていただいた方が、自宅で飾っている写真を送ってくださいました。
金屏風もあって、とっても素敵。
もちろん掲載許可は取っています。

3月:いよいよコロナの影響が・・・

3月で高校を卒業した娘。
卒業式は短縮で行われ、毎年3月に行われていた吹奏楽部の定期演奏会は中止。
今年はみなとみらいホールでの開催だったんですよね。
その後、自宅で1人定期演奏会を自宅で開催してくれました。

写真をレジンに埋め込んで

レジンで写真をコーティングすることができるんなら、埋め込めることもできるよね、と思って作った作品。
この後、この作品をシリーズ化しようと思って、植物のドアップ写真ばかり撮っていました。
植物写真シリーズの帯留めには、いいんじゃないかなと思ったんですが、商品を【量産】して販売することに疑問を持ち始めていたのでお蔵入りにしました。

まぁ、商品は量産できないとビジネスにはなりにくいんですけどね。
それはわかっているんですよね、だけどね・・・という感じ。

帯留め着画

着画でも桜の写真がわかる。
商品としては悪くないんだろうなとは思うけど・・・。

4月:緊急事態宣言によりステイホームな毎日

4月に入学式だった娘ですが、進学校が東京都の為、いち早く入学式延期のお知らせが届きました。
最初、1ヶ月延期の予定が、結局2ヶ月延期になり、なんにもできない状態の娘が忍びなくて。
息子の大学も休校になり、夫は人生初のテレワーク勤務。
こんなに家族で一緒に家にいたのは、今までなかったかも。

なんちゃってレジン花玉

レジンに着色を重ねて作る【レジン花玉】というのがあります。
自分でも作ってみたくて、トライ。
そのままにすりゃいいのに、爪枠に入れちゃったから、なんだかわけのわからないものになりました。
この頃も、まだ帯留めを販売しようと試行錯誤中。

糸×レジン花びらと花芯

ソフトレジンを使っての糸×レジン。
思っていたよりも、ソフトレジンの花びらの表現ができず、かなりの枚数を作った覚えが。
こちらはパーツを作っただけで、終わってしまった。

番外編:布マスク作り

マスクが売り切れて、ネットで高値で転売されていたのも記憶に新しいですよね。
もともと、洋裁が専門なのでマスク作りはお手の物。
家族の分と実家に頼まれた分を作りました。
この頃から、布マスクを販売する人も多く見られましたが、自分では布マスクを販売しようとは思わなかったんだよね。

5月:まだまだステイホームの中、はじめてのスタンプワーク

おうち生活にも慣れてきて、少しづつたのしみを見いだせてきた頃。
息子はオンライン授業がはじまり、夫はテレワーク。
息子のアルバイト先は休業中にも関わらず、アルバイト代が全額保証。
外資系はやっぱり違うな。
わたしのオンラインでの仕事が増えたのもこの頃から。

オーガーンジーでスタンプワーク

ヨーロッパで古くから伝わるスタンプワーク。
簡単に言うと、立体刺繍です。
前から技法は知っていましたが、実際に作るのははじめて。
手探り状態での制作でした。

画像は刺繍枠から切り取る前の状態。
オーガンジーだと、この状態でもきれいだな。

立体に組み立てたパンジー

最初、花だけ作ろうと思っていたけど、組み立てたら葉っぱと茎もつけたほうがいいなと思って、この形に。

大きなパーツに挑戦

調子に乗って、大きなパーツに挑戦。
画像じゃわかりずらいけど、1つ10センチくらいの大きさ。
いきなり大きなパーツは難しかった。
糸もゆがんで全然きれいじゃない。
でも、作ってみないとわからなかったから、良しとしよう。

6月:やっと緊急事態宣言解除

6月になって、やっと娘の入学式が行われることに。
2ヶ月以上、毎日家にいた生活から、毎日通学する日々へ。
娘にとって、かなりストレスフルな毎日だったんじゃないかな。
息子の大学は相変わらずオンライン授業が続き、夫もテレワーク勤務が続くことに。
少しづつ動きはあるものの、まだ手探り状態な感じ。

実はモールドで作品を作ったことがなかった

レジンを扱っているのに、今までモールドで作ったことがなかったんですよね。
モールドとは、シリコンでできた型のこと。
レジン専用のモールドがたくさんあるんですよ。

着色前の紫陽花

紫陽花のモールドを使ってレジンで固めただけの状態。
透明な紫陽花もきれい。

着色後の紫陽花

透明感を残しつつの着彩。
今回はマニキュアを使ったので、発色も良い。

紫陽花レジン着画

けっこう大きいでしょ。
帯留めとしても存在感あり。

ビーズに手を出す

白ゆりを作ろうと思って、ビーズを刺繍したもの。
ビーズを刺繍したものの、ここからどうやって進めていこうか迷って途中で止まってしまった。

7月:コーディネートをたのしんで

外出するならマスクをしなくちゃね、という感じが強くなり、コーディネートの仕方も変わりました。
少しづつ外出も増え、息子の大学もリアル授業が増えてきました。

マスクと帯留めをピンクでコーディネート

新しい生活習慣となったマスク。
これからはマスクとのコーディネートも増えてきそう。

ティーカップの帯留め

ものすごく久しぶりにカフェに行く予定があったので、自宅にあるティーカップの写真を撮って帯留めにしました。
黄色いスニーカーとのコーディネート。

8月:桃の会とカサブランカ

緊急事態宣言により休校を余儀なくされた子どもたちは、夏休みがほとんどなくなりました。
2ヶ月間も休校だったので、その分夏休みを削って授業をしないと、カリキュラムが追いつけなくなったんです。
結局夏休みは1週間だけ、息子の音大での合宿も中止。
夫1人だけ、しっかり夏休みを取ってました。
といってもずっと家にいたんですけどね。

桃の会

桃づくしの会食にお誘いいただき、テーマに合わせて桃の帯留めを制作。

立体刺繍でカサブランカ

画像はまだ刺繍枠の状態。
めしべをどうやって立体にしようか、悩みました。
結局、三角錐を逆さまにした形で、めしべを作ることに。

組み上がったカサブランカ。

めしべが大きくてバランスが悪いですね。
だけど、こうやって立体で組み上げられることができました。
立体に組み上げていく作業はたのしい。

カサブランカ帯留め着画

ブローチピンで留めているので、かなり不安定。
ここは改善の余地あり。
でも、立体のカサブランカは存在感があっていいね。

9月:色の概念を取り払う

世の中の動きも活発になりはじめ、子どもたちの学校もリアル授業が主流に。
後から知ったのですが、この頃、大学などではオンライン授業が主流で、リアル授業が開始されていないところが多かったとのこと。
夫は相変わらずのテレワーク勤務だけど、出勤する割合が少し増えてきた。

わたしは、はじめて法人での研修をオンラインでさせていただくことに。
ものすごく緊張しました。

秋色でのパンジー

実際には無い色で作ってみたくなり、秋色をベースにパンジーを制作。
実際の花の色の概念を取り払ってみたくなりました。

アップで撮ってもいい感じ

やっぱり刺繍はいいですね。

パンジー秋色コーディネート

しっくり馴染んでいい感じのコーディネートに。
ベージュ色のパンジーは実際にはないけど、違和感ないですよね。

10月:またビーズ刺繍に興味を持つ

夫もテレワーク勤務に慣れ、おうち時間の過ごし方も定着してきた感あり。
わたしはオンラインの仕事が更に増え、10月は常にオンラインの中にいる感じでした。

インスタのおすすめがロシアのビーズ刺繍ばかり

ロシアの方のビーズ刺繍をたくさん目にするようになり、自分でも立体のビーズ刺繍をやりたくなり作成。
ビーズ刺繍用のコイルワイヤーが手に入らなくて、ワイヤーにゴールドの刺繍糸を巻きつけたもので代用。

ビーズ刺繍のパーツ

組み立てる前は、パーツがゆがんでるなぁなんて思ってたけど・・・。

胡蝶蘭の立体ビーズ刺繍

組み立てたら品もあって、いい感じに。

胡蝶蘭着画

もっと派手になるかなと思ったけど、思いの外落ち着いた雰囲気に。
大きさもちょうどいいかな。

11月:ビーズ刺繍の基礎を知る

市販のビーズ刺繍のキットを買って、ビーズ刺繍の基礎を知ることにしました。
今まで、自分なりに取り組んでいたことと、あまり変わりはなかったかな。

ビーズ刺繍の帯留め2種

 

12月:平面刺繍と植物標本

立体ばかり作っていましたが、妹からピアスを作って欲しいとオーダーをもらい、平面刺繍で作ることに。
画像の小さい方がピアスに、大きい方はブローチになりました。

箱も作ったよ

ピアスは妹へ、ブローチは母に。
ちょうどいい箱がなかったので、箱も作ることにしました。
作品到着後すぐに、母の嬉しそうなブローチをつけた写真が届きました。
よろこんでくれてよかった。

ガーベラの花びらは何枚あるんだろう?

家にあったガーベラの花がしおれてきたので、花びらを数えてみました。
花びらは46枚。
スタンプワークでガーベラを作る時にも、それだけの花びらパーツが必要になるってことですね。

思いがけずいろんな作品を作ってた1年

振り返ってみると、いろんな技法に手を出してますね。
それだけ迷走していたということでしょうか(笑)。
おうち時間が長かったからこそ、いろんな技法を試せたとも言えるかも。

個展を開くことを目標にしていましたが、今の世情勢を見ると、これからもリアルの個展開催は難しいかもしれません。
それに変わる活動の仕方を模索していくことになるでしょう。

2020年は、自分の軸となる作品の技法が定まりました。
(まとメモリーからはわからないかもしれないけど)

来年、2021年は作品制作に負荷をかけ、もっとたくさんの作品を生み出していきます。

最後に【禎工房】

「さちこうぼう」と読みます。
この名前に決めたのも2020年でした。
なんだかもう馴染んでしまって、もっと前から使っている気分でした。

実はいろんな作品を作ってたんだね2020年まとメモリー”へ1件のコメント

この投稿はコメントできません。