自分の目で実物を見ることを大切にしている
わたしは立体刺繍という技法を使って植物の作品を作っています。
架空の植物を作っているわけではないので、作品にしている植物のモデルは実在する植物です。
今はネット検索すれば、いろんな画像を探すこともできます。
モデルにする植物も最初はネットで検索して資料を集めていきますが、実際に見ることができる植物はできる限り自分の目で見るようにしています。
やっぱり、ネットの画像と実際に目で見る植物は違うんですよね。
これって経験してみないとピンとこないかもしれないので、もしよかったら「バラ」とネット検索して画像を見てから、花屋さんでバラの花を実際に見てみてください。
ネット検索したバラの画像はきれいな角度で撮られたものだけど、実際のバラにはいろんな表情があります。
横から見たり、上から見たり、下から見たりしてみてください。
バラの葉っぱの感じとか、ガクやトゲがどうなっているのか、色はどんな色なのか。
いろんな角度から見ると全然違う表情を見せてくれます。
バラの花に顔を近づけてみると、ふわっとバラのいい香りを感じることができるかもしれません。
バラの作品を作る時には横浜にあるバラ園に行って、たくさんのバラを見てきました。
いろんな色のバラの花や品種によって花のつき方が違ったり、トゲの大きさが違ったりして、1つ1つ全然違うのがおもしろいなと思いました。
もちろん香りも品種によって違いますが、香りばかりは立体刺繡で表現できないのが残念です。
そんな風にして、できる限り自分の目でモデルとなる植物を見に行っています。
今、作っているのは「セルヌア」というカトレアの原種をモデルにした作品。
この「セルヌア」も実際にラン展へ見に行きました。
しかも、あまりの可愛らしさにセルヌアの鉢植えも買ってしまいました。
どこから花芽が出ているのか、葉っぱはどこから生えているのか、根っこはどんな風に伸びているのか。
実際に手元に鉢植えがあるので思う存分セルヌアを観察しています。
そんなセルヌアをモチーフにした作品はgallery hydrangea(ギャラリーハイドランジア)4月企画公募展に展示する作品です。
今回はカトレアの原種であるセルヌアとドール(人形)を組み合わせた作品を作っています。
最後にgallery hydrangea(ギャラリーハイドランジア)4月企画公募展のお知らせです。
gallery hydrangea4月企画公募展『Silent Sience』
開催会期:2024/4/5(金)~4/14(日)
※休廊日:火・水
gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)
東京都墨田区東向島1-3-5
03-3611-0336
今回は在廊しません。