ミニバラの盆栽にするかアレンジメントにするか
今、刺繍作品だけの公募展用作品を作っています。
刺繍作品だけという縛りがある公募展なので、刺繍好きな方が好むような、ふんわりした雰囲気の作品を作ろうと思いました。
なので、最初は淡いピンク色を基調とした、バラの花を束ねたようなアレンジメントを作ろうと進めてきました。
最初に決めた作品のデザインは、大き目な淡いピンク色のバラをメインにして、中くらいの濃いピンク色のバラと小さいオフホワイトのバラを組み合わせてたアレンジメント仕立て。
花屋さんにあるような、きれい目の作品に仕立てる予定でした。
バラの花の刺繍をしている時に「本当にこれでいいのか?」と自分の中で疑問が浮かんできてしまいました。
ぶっちゃけていうと「刺繍している人って、こういうの好きだよね?」という感じでデザインを決めてしまっていたんですよね。
あとは「刺繍作品ってこういう作品の感じが多いよね?」っていうのもあったと思います。
自分軸で作品のデザインを考えていなかったんです。
だから、自分の中に疑問が浮かんできてしまったんですよね。
疑問が浮かんできてしまってからというもの、刺繍の手が止まってしまって困りました。
自分の中で納得していないんですもの「作りたくない」っていう思いが、無意識の中にあったんでしょうね。
この疑問の正体に気がつくまで、だいぶ時間がかかりました。
ただでさえ、時間がうまく取れない状態なのに作品制作が思うように進まなくて大変でした。
(4月末の太極拳大会に向けての練習に、だいぶ時間を割いてしまっていたのでね)
もっとシンプルに自分はなにを作りたいのか、外側のことは考えずに今の時点から修正できる最大限の作品を、どうやったら作れるのか考えました。
その時点で、オフホワイトの小さなバラの刺繍はほとんど終わっていました。
なので、その刺繍を活かしてバラそのものの美しさを表現しようと考えました。
それで、オフホワイトのバラをミニバラの盆栽に仕立ててみようと、作品の方向転換をしました。
ミニバラの盆栽ってとても美しいんですよ。
花屋さんにあるバラとは違って、野性的というか、生命力がある感じがします。
大きな盆栽から、手のひらサイズの盆栽まで、ミニバラの盆栽はいろんな表情のものがあるんです。
気になる方は「ミニバラ盆栽」で調べていただくと、いろんな盆栽を見ることができると思います。
ミニバラを盆栽仕立てにするにあたって、葉っぱの刺繍をかなり増やすことになってしまったので、絶賛葉っぱを増量中です。
自分が作りたいと思える作品を作っているので、いつも以上に早く手が動いています。
スケジュール的にはギリギリのラインなんですが、なんとかなるでしょう。
公募展用の作品なので、仕上がってからすぐに公開することはできないのですが、いずれみなさんにもお見せできる時が来ると思います。
その時には「あぁ、あの時、ギリギリまで迷って方向転換した作品はこれだったのか!」と見ていただけるとうれしいです。