個展がんばったよね!2022年まとメモリー
2022年はどんな年だったのか1年間を振り返る【まとメモリー】。
今年はこの数年やりたいと言い続けていた個展を5月に開催。
準備期間が短く大変ではありましたが、とてもいい個展が開催できたと思います。
他にも公募やグループ展に出展するなど、かなり活動的に作品制作した1年間でした。
振り返ってみると、相変わらず美味しいものも食べに行っていますね。
いつも一緒にご飯を食べてくれる友人たちに感謝です。
それでは作品制作に焦点を当てながら、1年間を月ごとに振り返ってみましょう。
1月:桜と青いバラ
2022年最初に制作したのは「桜」。
1月は「まだ桜の時期じゃないのに」と思いましたか?
2022年は娘が成人式の年。
娘の名前には「桜」の漢字が入っています。
なので成人式のお祝いに、娘の名前にちなんだ桜のブローチをプレゼントしました。
作ってみたらとてもかわいくできたので、自分用にもちゃっかり作っています。
帯留めに使うとかわいいでしょ?
そして、2022年は1年間通してバラの花を作っていこうと決めていました、この時までは。
なので年の初めに作ったのは青いバラ。
青いバラの花言葉は「夢かなう」。
幸先のいい花言葉でしょ?
1月の美味しいものは、温泉で作る湯豆腐。
温泉成分でお豆腐の周りが溶けてやわらかくなるんですよ。
こちらはお取り寄せして、友人のお宅でいただきました。
湯豆腐がメインなのに、写真はバーニャカウダこれいかに。
2月:紫のバラの人と個展決断
バラといえば、やっぱり「紫のバラの人」だよねってことで紫色のバラを作りました。
「紫のバラの人」がわからない方は、ガラスの仮面という漫画を読んでみてくださいね。
この紫のバラ、いい色でしょ?
前に作った、赤いバラと青いバラと一緒に写真を撮ってみたけど…うん、あんまり合わないね。
さて、ここで今年1番の決断をしました。
そう、個展です。
東京三軒茶屋にあるギャラリーカフェLUPOPOのTwitterで、5月と6月に個展のキャンセルが出たことを知り、迷いに迷って5月に個展を開催することを決めました。
この写真はLUPOPOで個展の打ち合わせをした時のもの。
準備期間が短いので、個展はパンジーに絞って作品を作ることに。
こんな作品を展示しようとイメージして作品も持参しましたが、思ったよりも展示する棚が低く棚には小さい作品しか展示できないことがわかり、作品ラインナップを大幅に変更することに。
実際に展示場所を見るって大事、作品を持って行ってよかった。
瓶の中に作品を入れるのもかわいいよねと思って、瓶の中に赤いバラの作品を入れてみました。
結局、この瓶ではなく、もう少し小さい瓶に入れて展示することにしたんですけどね。
2月は西麻布にある「うし松」にて、大事に育てられたお嬢様牛をいただきました。
この肉塊を見れば言葉はいらないですよね。
とても美味しゅうございました。
2月末に新型コロナウイルスに感染してしまいました。
息子から始まり、あっという間に家族内感染。
幸い症状が軽かったのでよかったのですが、10日間くらい作品制作がストップしてしまいました。
3月:パンジーを作りまくりながらの水仙
2月の遅れを取り戻すかのようにゴリゴリと作品を作った3月。
パンジーを作るといっても花だけでなく、根っこまで作ってます。
この「根っこ」が作品のこだわりポイントでもあるんです。
1番小さな作品は小瓶の中に入れて展示しようと決めたのも3月でした。
2月の最初に作り始めていた水仙を3月に仕上げました。
口紅水仙という名前の水仙です。
この作品はとても気に入っていて、自分の名刺にも画像を使っているほど。
3月末に個展用DMが出来上がってきました。
個展を開くんだぞ!と実感が湧いてきたのを覚えています。
個展タイトルは「PANSY PANSY 2022」。
メインビジュアルはゴールドのパンジー。
シックなイメージでとても気に入っているDMとなりました。
3月は「才色兼備」という錦糸町焼肉屋。
新しくできたお店ということでとてもきれいなお店でした。
でも、錦糸町っぽくなかったかな。
4月:作品を作りながらもなんか吞んでるよね
4月もパンジーを作りまくっています。
いわゆるパンジーってこんな色だよねっていう、紫や黄色のパンジーをたくさん作りました。
この小さなパンジーは、仕上げに小瓶に入れる作品。
麻布の「すみずみ」という焼肉屋へ行きました。
ここは焼肉屋というよりもワインバーのような雰囲気のお店。
ワインが美味しくてしこたま飲んだ記憶しかありません。
娘も20歳を超えたので、家族でビール!と行きたい所でしたが、娘はウーロン茶。
外でお酒を飲むのは、まだ怖いとのこと。
自宅では少しお酒を飲んだりしています。
5月:パンジーパンジー
5月は誰がなんといおうとも、個展開催!
水谷禎子の名前がつく初めての個展です。
個展は2022年5月12日(木)~16日(月)の5日間。
千葉や静岡から来てくださる方や会社の上司を連れてきてくれた方もいて、とてもうれしかった。
友人知人だけではなく、Twitterを見てきましたという方や表のポスターを見てギャラリーに入ってみましたという方もいて、個展ではいろんな方とお話させていただきました。
個展に来てくだたったみなさま、本当にありがとうございました。
白金のBianc d’orというビストロ。
花ズッキーニやチーズが美味しかった!
もちろんワインもいただきました。
目白にある椿山荘でのお仕事がありました。
珍しく洋服です。
金色のパンジーをブローチに仕立ててアクセントに。
テイクアウト用のアフタヌーンティーは2段重ねになっていて、とても可愛らしい。
ガラスの急須に入っているお茶っ葉。
テラリウムのようなたたずまいを感じさせてくれます。
6月:立体刺繡×エポキシレジン
6月は東京都美術館で開催されたZEN展に出展しました。
5月の個展から1ヵ月しかない準備期間でしたが、美術館に自分の作品が展示できる機会なんてめったにないので出展を決めました。
この胡蝶蘭は1年越しの作品。
実はワイヤーを地布に縫い付けた状態で寝かせていたものを仕上げました。
1年前にはどうやって仕上げようか、完成図がイメージできなかったんです。
1年経って、エポキシレジンと組み合わせた作品に仕上げました。
錦糸町の宝山、ヒレ肉が売りの焼肉屋です。
7月:レジン沸騰しちまった…
7月は枕崎国際芸術賞展用の作品制作。
口紅水仙をモチーフにしたモノトーン作品を作りました。
残念ながらこちらは1次選考落ちとなりましたが、いい経験となりました。
実はエポキシレジンを硬化させるときに失敗してしまったんです。
エポキシレジンというのは、2つの異なる液体を混ぜ合わせて化学反応させて固める樹脂なんですが、化学反応が起きて固まる時に熱を発します。
エポキシレジンの分量が多かったのと7月ということで室温が高く、エポキシレジンが高熱を発してしまい沸騰状態になってしまいました。
このエポキシレジンの沸騰状態、ひどくなると爆発してしまうこともあり実はとても危険な状態なんです。
写真を見ると樹脂の部分が泡立ったような感じになってるでしょ?
沸騰状態になってそのまま固まってしまいました。
気泡がたくさん入って透明感がなくなり、せっかくの根っこも全然見えなくなってしまいました。
ちびパンジーとアメジストのさざれ石を組み合わせた作品。
立体刺繍と石を組み合わせるのもおもしろいよなぁと思い始めた頃。
こちらは母へのプレゼントです。
近所の小料理屋で夫と暑気払い。
稚鮎の天ぷらがほろ苦くて美味しかった。
8月:小さきものたちへの挑戦
小さきものへの興味がすごかった時期。
極小の刺繍パーツはどこまでできるんだろうと思って作り始めたもの。
モチーフは道に生えている雑草。
こちらは四つ葉のクローバー。
エポキシレジンの中にガーネットのさざれ石とともに封じ込めました。
8月にしゃぶしゃぶ。
こちらは銀座の鹿児島華蓮。
紙鍋でいただく鹿児島黒牛や鹿児島黒豚はさっぱり美味しかった。
真夏にしゃぶしゃぶもいいもんですね。
9月:ハクモクレンとビストロ
知人の出版祝のために作ったハクモクレンの帯留め。
帯留め金具の代わりにブローチピンを2つ付けているので、ブローチとしても使えます。
目黒のビストロ、エガリテ。
夏野菜から秋野菜へ移り変わる途中のバーニャカウダ。
とても丁寧に調理されていて、どの料理も美味しかった。
10月:たんぽぽと十三夜
オーダー制作のたんぽぽ。
細い花びらに苦戦しながら刺繍していきました。
この作品に挑戦したことで、立体刺繍でも細い花びらが作れることがわかりました。
根っこの表現を活かすように、透明なポリカーボネートのグラスへ飾りました。
間違いなく2022年1番の作品です。
東京丸の内にある焼肉 吟次郎。
昆布〆したお肉が特徴的な焼き肉屋。
あまり深くは語らないでおこう…。
十三夜のお月様、とってもきれいだった。
東京にある焼肉矢澤。
文句なしの美味しさでした。
ひと月のうちに2回焼肉に行ってるのは、お察しください。
11月:小さきもの熱再燃と柚子絞りまくり
小さきものたちへの挑戦はまだ続きます。
こちらはミニバラ。
葉っぱの色がいつも身につけている翡翠の色と同じだったんです。
いい色よねぇ。
8月に刺繍していた小さきものをやっと組み立てました。
この頃、盆栽とかコケリウムとかに興味があり、ゴツゴツした石のジオードと組み合わせました。
独特の世界観があって、いい感じ。
ジオードはたくさん譲ってもらったので、このシリーズも追々作っていきます。
9月に作ったハクモクレンの帯留めをプレゼントした方の出版記念パーティに出席。
目白の椿山荘で行われ、裏方としても受付などちょっとお手伝いしました。
柚子ポン酢絞り会に参加。
手絞りの柚子をお醤油や本みりんと合わせて作りました。
ちゃんとアルコール度数が14度ある本みりん。
お醤油のように濃い色をしていました。
柚子ポン酢を作った後は、発酵リコさんの発酵料理。
何度かリコさんのお料理はいただいていますが、色どりも美しくてとても美味しいんですよ。
12月:焼肉からの中華、なんかバグってます
ピンクと紫のスイートピー。
ずっと「スイトピー」だと思ってたんですが、正確には「スイートピー」なんですって。
確かに聖子ちゃんも「赤いスイートピーィー」って歌ってましたね。
呑んべいの会というものがありましてね。
全員お酒が大好きなんですよ。
ご飯を食べる時に、誰にも気兼ねなく存分にお酒を飲めるメンバーなんです。
ナチュールワインがとても美味しい、代々木上原のサンカントサンク。
前菜に入っていたカタバミが可愛らしいでしょ。
東京丸の内にある焼肉トラジ。
忘年会ということでいつもよりも多い人数での会食です。
久しぶりにお会いする方もいて、おしゃべりが絶えないたのしい焼肉でした。
しこたま焼肉を食べたのに、2次会で中華料理店に行くという暴挙。
棗やクコの実、菊花やジャスミン茶がブレンドされた八方茶。
色どりもクリスマスカラーでとても美味しいお茶でした。
そしてチャーハンや小籠包などもしっかりいただきましたよ。
2022年を振り返ってみると
2022年は個展開催という、ここ数年間言い続けていたことを実現させた1年でした。
個展準備期間は3ヵ月だったので(しかも途中新型コロナに感染するし)かなりタイトなスケジュールだったんですが、最後までやり遂げることができて本当によかった。
個展開催を決断した自分を褒めてあげたいくらいです。
個展が終わった時点で、私の2022年は終わったような感じでした。
燃え尽き症候群とでもいうんですかね。
なんかやり切った感がとてもすごくて、すぐ次の展示会が控えているのになかなか手が動かなくて困りました。
それでも作品を作り続け、気になった素材と組み合わせてみるなど、試行錯誤しながら作品制作できたのではないでしょうか。
2022年11月の時点で2023年2月のグループ展への出展が決まっていたりと、もうすでに2023年に向けての制作をスタートしています。
2023年はもっとコンスタントに作品制作できるように、前倒しの制作スケジュールで進めていきたいところです。
今、この記事を書いているのは2022年12月なんですが、月末までに2023年4月に行われるグループ展審査のためのエスキースを描かなくてはいけません。
そしてまだ全然描けていません。
頭の中でデザインはできているので、あとは手を動かすだけなんですけどね。
そうそう、2021年から始めた太極拳も毎週続けて通っています。
なんでか時々、先生の鬼指導が入るんですが自分の思い通りに体が動かなくておもしろいです。
そして変なところに筋肉がつきはじめています。
これが太極拳筋肉なんでしょうか。
さて、2023年はどんな年になるんでしょうね。
また年末にまとメモリーを書くのがたのしみです。