新しいジャンル、人形作りに挑戦です
いつもは植物をチーフにして作品を作ってるんですが作品の物語性を強くしたいなと思い、今回の作品で人形を組み合わせてみることにしました。
もともと、ハンドメイドの原点は小学生の頃のフエルトのマスコット作りなので、なんとか作れるかなと思ったんですが、人形作りはやっぱり難しいですね。
今、8月公募グループ展に向けて立体刺繍で人形を作っているんですが、人形作りに苦戦しています。
まず、立体刺繍でどうやって人形を作ったらいいのかというところからつまづきました。
人形って、植物みたいに刺繍パーツを分けるのが難しいんですよ。
人間の顔や腕、足などは滑らかな曲線じゃないですか。
これをパーツに区切って継ぎ目が入ってしまうと人間っぽくなくなってしまうんですよね。
あとは関節、これが曲者なんです。
最初はとにかく「人形の作り方」や「手作り人形」でネット検索して調べまくりました。
一番近いイメージは「球体関節人形」の構造かなというところまでつかめたんだけど、立体刺繍で球体関節人形って作れるのか!ってところで、またつまづきました。
球体関節人形というのは、人間の手首や肘、膝などの関節にあたる部分が球体になっていて、関節で手や足を動かすことができる構造になっている人形なんです。
石膏粘土や樹脂粘土などで作られていることが多くて、独特な構造の人形なんですよ。
気になる方は「球体関節人形」で調べてみてくださいね。
イメージは球体関節人形なんだけど、立体刺繍で作るには構造が難しすぎるのでどうしようかなと考えていた時に、パッと浮かんできたのが粘土による造形の手順だったんです。
粘土で立体作品を作る時には、針金などで芯を作ってから粘土で肉付けしていきます。
粘土による立体作品は学生の頃に作ったことがあるので、手順はバッチリわかっています。
それに芯に針金を使っているので、関節も曲がります。
この方法なら立体刺繍でも作れるかもしれないと思って作り始めました。
まず針金で芯を作り、芯の周りに布で肉付けして形作った後に表面を刺繍していきます。
これが立体刺繍になるのかと言われればよくわからないのですが、刺繍をほどこしたした立体の人形になるので、立体刺繍といってもいいのかなと思っています。
人形表面の刺繍なんですが、最初に刺繍糸を1本取りで刺繍したところ、なんだか頼りない感じがしたので刺繍糸を2本取りにして刺繍しました。
結果的にちょっと表面がごつごつした感じにはなったのですが、今回はこれでいこうと決めました。
人形だけでは真っ裸なので、洋服を着せたり化粧を施したりして飾り付けていきます。
人形作りの簡単な手順は
1)人形本体を作る
2)顔を化粧する
3)髪の毛を作る
4)洋服を作って着せる
今は人形本体ができて顔に化粧したところです。
これから髪の毛を作って、洋服を着せます。
今回は着物を着せるので、着物も作っていきます。
締め切りまであと10日切っているんですけどね。
そしてもちろん作品は人形だけではなく、植物も一緒にアレンジします。
植物も制作中なので、けっこう時間的にピンチかも。
それでも作りたいものは妥協せずに作っていきたいと思います。
最後に8月公募グループ展のお知らせです。
『失くした時代』
開催会期:2023/8/4(金)~8/13(日)
※休廊日:火・水
gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)
東京都墨田区東向島1-3-5
03-3611-0336
今回は在廊しません。