男物の羽織は温かいね【普段着着物生活】

義母から男物ウール着物のアンサンブルが届いたんです。

夫が若い頃、お正月実家に帰省するたびに着物を着ていたと聞いていたので、もし、男物の着物が見つかったら送ってくださいと、義母にお願いしていたんです。
それが昨日、届きました。
だけどね、どの着物にもしつけ糸がついていて新品なんですよ。
夫に聞いても、以前着ていた着物と色が違うって言うんです。
どうやら、義父のために作っていた着物を送ってくれたみたい。
もう少し暖かくなったら夫と着物でお出かけしようっと、たのしみが増えました。

昨日、出かける用事があったんですが、送ってくれた男物の羽織をちょっと拝借してでかけました。
男物だから当たり前なんだけど、身八つ口が開いていないから温かい!
*身八つ口とは、女物の着物だけにある、袖つけにある開き口のこと。ちょうど脇の下あたりの袖つけ部分が開いているんです。冬は風が通って寒いんですよ。

夜の会食だったんですが、ストールなしで出かけられました。
丈も長いし、寒い季節の定番羽織となりそうです。
帯留めはお手製の生肉帯留め、焼き肉だったんです。



わたしはあんまりルールにとらわれずに着物を着ています。
だって足元はスニーカーだしね。
もちろん、いわゆるお着物のスタイルも素敵だと思います。
ちゃんとしたところには、ちゃんと草履を履いていきますしね。
TPO大事です。


だけど、現代の生活スタイルに草履って合わないと思うんですよね。
雨だと履けないし、走ることもできない。
だったら、雨の日には着物を着ないで、着物を着たときには走らなければいいでしょって言われそうだけど、そのとおり!
だから、着物を着る機会が減ってしまうんですよ。


着物しか着ていなかった時代は、雨だろうと着物を着ていたし、着物を着て走ることだってあったと思うんです。
だけどそれは、今のお着物スタイルじゃないですよね、きっと。
雨の時のスタイル、走らなきゃいけないときのスタイルっていうものがあったと思うんです。
だったら、現代の生活スタイルに合わせて着物を着たっていいじゃない。
ということで、スニーカーを履いたりしています。
寒いときに調度いいと思ったので、男物の羽織も着ます。



着たいときに着たいものを着る、だけどTPOはちゃんと守る。
それでいいんだと思います。
以前のわたしもそうだったけど、難しく考えすぎちゃうんですよね。
もっとやわらかい頭になりたいものです。