5月企画公募グループ展『幽玄の楼』に参加しています
5月企画公募展『幽玄の楼』のテーマは「ゴシック」ということで、応募時点でのデザイン画はこちら。
そして、実際に作った作品がこちらです。
いかがですか?
けっこうデザイン画に忠実にできていると思います。
ただ、デザイン画で「羽のようなもの」と書いているんですが、あまりいい羽を見つめることができなかったんですよね。
なので、羽の代わりに葉っぱを飾り付けることにしました。
この葉っぱなんですが、緑一色では作りたくなかったんですよ。
深緑色を使ったとしてものっぺりしてしまうような気がして、色に揺らぎが欲しかったんです。
なので、深緑色と黒の刺繍糸を1本づつ合わせて2本取りにして刺繍しました。
こうすることによって、刺繍の具合によって深緑色と黒がランダムに入り乱れた感じに表れてくれます。
この偶然性による揺らぎがいい感じに表現できたと思ってます。
そして、葉っぱに深緑色を入れることによって、黒一色で作るよりも黒い色が引き立つようになりました。
写真だとけっこう葉っぱが目立つような感じに写ってしまっているんですが、もっと落ち着いた感じになっていて葉っぱは全然目立ちません。
葉っぱを深緑色にしたことで「ゴシック」のイメージから外れないかなと思ったんですが、深緑色と黒の刺繍糸を2本取りにしたことにより、作品に馴染む色合いになり「ゴシック」のイメージを崩さないで作れたと思います。
最初は黒一色で作ろうと思っていたので、これは実際に作ってみないとわかりませんでした。
今回の「ゴシック」というテーマは難しかったですが、作品の幅を少しは広げることができたと思います。
ですが、まだ自分のできる範囲でしか作品を制作できていないので、もっと作品の幅を広げられるようになりたいですね。
4月末に8月公募グループ展のデザイン画締め切りがあり、かなりチャレンジなデザイン画を提出しました。
審査結果は5月中旬なのでどうなるかわかりませんが、もし審査に落ちても作品は作ろうと思っています。
自分のできる範囲を超えた技術が必要になるデザインなので、資料を集めたり試作を繰り返したりすることになります。
正直言って、うまく作れるかどうかもわかりません。
だけどチャレンジすることで、確実に作品の幅が広がる事だけはわかっています。
8月の公募グループ展で作る予定なんですが、もしかしたら6月にあるgallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)のアンデパンダン展の作品にも取り入れてしまうかもしれません。
5月の制作状況によって、6月のアンデパンダン展に出す作品のデザインを変えようと思っています。
できれば先取りして制作したいので、今からがんばって作品制作していきます。
最後に5月企画公募グループ展『幽玄の楼』のお知らせです。
開催会期:2023/5/5(金)~5/14(日)
※休廊日:火・水
gallery hydrangea(ギャラリー ハイドランジア)
東京都墨田区東向島1-3-5
03-3611-0336
在廊しません。