立体刺繍における影の塩梅

以前は影不要派でした。

あえて刺繍糸の色を変えて影をつけなくても、刺繍したパーツを立体的に組み立てれば自然な影ができるよね、と思ってました。

実際に組み立てれば、重なったところに影はできるんです。

でも、パーツを刺繍する段階で影の色を入れておいた方が奥行きが増すかな、と最近思うようになりました。

陰の色を刺繍すると、1つの作品で使う刺繍糸の色が倍以上に増えます。

しかも影の色って、単に同じ色味の明るさを変えるだけじゃないんですよ。

色味を合わせて、暗めの色を合わせても馴染みすぎて陰にならなかったり、なんか汚れっぽく見えたりしちゃうことも。

いかにも「影作りました!」って感じにならないように、1色だけで表現するよりも2色くらい使って段階的に作った方が主張しすぎない陰になったり。

この微妙な塩梅が難しいんですよね。

だからこそ、バッチリ影の色がハマった時には「やったぜ!」って感じでうれしくなります。

色遊びに近いところもありますが、刺繍糸の色が何百色もあるからこそできる技。

それが刺繍の醍醐味というか、おもしろい所なんですよね。